戦後日本歌謡の三大歌姫といえば、言わずと知れた、
美空ひばり、ちあきなおみ、中島みゆきである。
その中で、最もマニアックなちあきなおみの特集番組が、
一昨日、NHK・BSで放映されたのである。快挙。
(因に僕は、NHK民営化反対です。先の総選挙の報道で、いちばんマシ
だったのがNHK。それが民営化された日にゃ…思うだに、ぞっとします。)
三大歌姫すべてに共通することであり、
ジャズのビリー・ホリディ、シャンソンのエディット・ピアフもそうですが、
ちあきなおみの歌唱もまた、「演唱」と呼ぶべきもの。
その表現力の凄みといったら、もう、どうにもたまんない。
代表作「喝采」から、同番組でも触れていましたが、TVドラマ史上最高の名作
「淋しいのはお前だけじゃない」でフューチャーされた「矢切りの渡し」、
ブ、ブルーズだぜ!としか言いようのない「朝日の当たる家」、
アニタ・オディばりの投げ節がとってもチャーミングな「港の見える丘」、
井上ひさし原作の「国語元年」でも発揮された抜群の演技力を生かした
異色のトーキング演歌「ねえ、あんた」…もう、もう、もう、
お宝ものの映像と音源のオンパレードでした。唯一の心残りは、
あの♪〜ざわわ ざわわ ざわわ〜をやってくれなかったこと、くらいですかね。
実は僕にも、秘かに、
ちあきなおみに歌ってもらえたらなあ、って曲があるんです。
いっそ公開しちゃいましょう。

*初出の際、記譜ミスがありました。正しいものに編集し直しました。
『くれなゐWALTZ』
♪〜 海に 朝日が 輝いた
ふるさと 出たんだ 十八の
春に 唄った くれなゐ WALTZ
めぐる 星座は 幾歳ぞ
日ごと 遠くなる 夢ならば
呑んで 酔い痴れ 抱き寄せましょか
風に ふるえる 花一輪
そっと しとこか 手折ろうか
想い出 唄なら くれなゐ WALTZ
夕焼け 小道が ああ遠い
いまも 愛しい あの人なれば
呑んで 酔い痴れ 抱き寄せましょか