なぜ、敗戦国日本に、人類史上稀な、最高と言ってもいいだろう、
日本国憲法、イコール戦後民主主義が、戦勝国米国から押し付けられ、
ほとんどすべての日本国民が、それを大歓迎したのか。本作を観れば、解る。

第二次世界大戦、連合国を相手に、帝国日本陸海軍は、死に物狂いで戦った。
その戦法は、特攻であり、玉砕である。そんなの幾ら何でも理不尽だと、本作は、
そう感じていた兵隊たち、つまりは落第兵士の群れ、ならず者部隊の物語である。
痛快戦争娯楽であり、戦場ファンタジーである。
なぜ、そのような作品が、商業映画として製作され公開されたのか。
ほとんどすべての日本国民が、戦争はこりごり、戦後民主主義って、
なんて素晴らしいんだろうって、念ってたから。大切にしたいと念ってたから。
映画は冒頭、戦争で生き残った予科練生が、自衛隊の飛行士となり、
平和な国土を機上から眺め、感慨に耽るシーンから、始まる。
この平和をもたらすために、戦友たちは死んでいったのだと。
蓋し、日本国憲法は、戦後民主主義は、戦死者たちの賜物である。
その真実を、解し得ない、政治勢力がある。
高市早苗であり、櫻井よしこであり、百田尚樹である。
彼らは、日本国憲法を、戦後民主主義を、
米国の押し付けと否定しながら、対米従属に徹する。ヘンじゃねえ。
対米従属に徹しながら、英霊を敬えと宣う。ヘンじゃねえ。
英霊を敬うならば、戦後民主主義を、英霊の賜物として尊ぶか、
はたまた、米国を仇敵とし恨みの刃を研ぎ、復讐の一太刀を浴びせるか、
どちらかしかない。
高市早苗は、櫻井よしこは、百田尚樹は、どちらもしない。対米従属。
そんなクソみたいな政治勢力に、国家権力を握らせてはならない。
公明党が、連立内閣を離反したという。
クソみたいな政治勢力よりも、幾らかマシってことか。
野党は、どうした。こんな状況になっても、まだ、
政権交代は、実現できないのか。
小沢一郎よ、三たびの剛腕を揮ってほしい。
公明党だけじゃない、自民党の中にだって、
高市早苗だけはいけないっていう良識派が、
いるはずだ。動けよ、自民党を、ぶっ壊せ。