突然の訃報に、薄れていた記憶が蘇る。
電脳キツネ目組の準構成員を自称し、
組のアジトであった「檸檬屋」へは、新宿に移転する以前、
谷中の頃から足繁く通っていた。
組長ご本人にも幾度か御目文字し、
「共産党へ復党し、党の実権を奪ってください」と伺い立てると、
「日共は俺を復党させんよ」と、笑っておられた。
不惑のデビュー作『突破者』は、組長の半生記であり、
戦後昭和水滸伝の趣、破天荒な面白さにざわざわ血が騒ぐ一巻。
とても組長のようには生きられない。
突破者春に背いて大愉悦
合掌。