緊急事態宣言下での五輪開催など、
普通に考えて、やれない。やるべきでない。
やれないこと、やるべきでないことを、
無理にやれば、気が滅入る。人として、
当たり前の感情だと思う。
なぜ、やれないこと、やるべきでないことを、
無理にやってしまうのか。
「決まったことだから」「IOCが決めたことだから」と、
まったく受動的で、能動的でない。意気が揚がるわけがない。
中には、普通に考えてやれない、やるべきでないことを、
やってのける「日本すごいだろ」と胸を張る輩もいるが、
それって、障害者を虐待して悦に入っていた、
小山田圭吾と通底する、メンタリティじゃね。
僕ら日本国民は、普通に考えてやれない、やるべきでない、
五輪を開催してしまった。中止する判断力を持たなかった。
過去の日本が、普通に考えてやれない、やるべきでない、
対米戦争に突入したときの永井荷風や内田百閒が抱いた、
欝屈もこのようなものであったろうか。
下掲は、五輪開会式当日、7月23日付毎日新聞朝刊記事。
熟読されたい。読み難いようなら、ぜひ本紙にあたってください。

情理の籠った、極めてインテンシティの高い文章で、
僕が今回接した、五輪開催に関する数多のメッセージの中で、
最も得心のいくものでした。さすが、ゴリラ博士。
こうした深い洞察と高い見識を持つ日本人は、
政策決定権を持つ政治家や高級官僚の中には、
世論形成力を持つマスコミ人の中には、
今や、唯の一人も、いないのだろうか。