言うまでもなく、下町は、東京の貧困地帯である。
そして、前回、前々回の参院選において、
山本太郎、れいわ新選組の票が出なかった地域である。
もっぱら票を稼いでいたのは、渋谷、杉並、世田谷など山の手だった。
それが今回、「1票10万円」の身も蓋もないメッセージが、
弱点地域であった下町の貧しい有権者に、響いたのである。
もっともっと、身も蓋もなく、響かせるべきであったと考える。
「総額15兆円であなたを底上げ」では、抽象的で実感しにくい。
「あなたの1票が10万円になる」と、切実に切り込めば、
選挙戦開始と同時に、メインのキャッチフレーズとして、
のべつまくなし、とことん連呼、吹聴しまくれば、
100万票ゲットできただろう。
財政改革の美名の下に、緊縮財政が国策となり、
一億総中流を現出させた修正資本主義の日本は崩壊、
優勝劣敗の新自由主義国家となり、国民の多くが日一日と、
貧困へと突き落とされ、結果、消費が停滞、
デフレスパイラルに陥っている。
今、日本に、必要な政治は、何か。
貧乏人を救うことで、経済を立て直す「経世済民」である。
それを具現化する、最も有効な政策は、何か。
「消費税廃止」であり、「金を刷れ、皆に配れ」である。
山本太郎は、れいわ新選組は、この政策の正当性、実効性を、
説いて説いて、説きまくれ。総理への道が、そこに、拓ける。