メリケル独首相のリーダーシップが如何に素晴らしく、
安倍総理とは雲泥の差であろうとも、その事実を、
ほとんどの日本国民は知る由もない。テレビ新聞、
就中、NHKの定時ニュースで報道されることなど、
金輪際ないからである。
しかし、小池都知事の記者会見の模様は、報じられる。
これなら、比較対象が、現前するわけだから、
ほとんどの日本国民が感じるだろう、思うことだろう。
「小池都知事がんばってるね」「安倍総理と違って優秀ね」
「アベっち使えねえよ」「百合子さんに総理になってほしいわ」と。
小池都知事は記者会見で、
カンペなどには頼らない、プロンプターなど用意しない。
自分の頭で考えた政策を、自分の言葉で語る。
しかも、形容詞や副詞が、ほとんどない。
だから、簡潔直裁。実務に徹してクール、理知的である。
陣頭指揮に立つ司令官のメッセージとは、かくあるべきであろう。
スタイルだけでなく、内容も善い。
休業補償を「感染拡大防止協力金」として給付すると決定した。
3月の国会で、共産党が再三再四主張していた、自粛と補償はセット、
これは経済対策ではなく感染拡大防止施策と、同じ考えに立つものだ。
4月10日の会見で、感染拡大防止協力金構想をブチ上げ、
4月15日の会見で、その実施要項を発表。
4月22日から申請受付、5月7日より順次給付すると明言。
仕事が早い。百合子、使えるじゃん。
もはや、誰の目にも明らかであろう。
安倍総理に代わる人材がいないなど、
まったくの作り話であったということが。
いま一つ、小池都知事の非凡さを指摘しておきたい。
街を歩いていて、感じませんか。
ここ数日の間に、手作りマスクの人が急に増えたってこと。
これは、もう、づえったい、ユリノマスク効果である。
小池都知事のマスクファッションを目にした国民が、
わあ、おしゃれ、いいなあ、私も作ろうかなあ、と、
裁縫道具を持ち出してきたに違いない。
いいことである。作る喜びが生まれる。着ける楽しさが生まれる。
外出自粛で自宅にこもる格好の暇つぶし、ストレス解消になるし、
ドラッグストアで入荷薄の不織布マスクの奪い合いも回避できる。
街ゆく人を見るのも楽しいし、布マスクなんて気休めなんだから、
そこに楽しみを発見するのが、庶民のしたたかさってなもんです。
この先届く、アベノマスクを着ける人は、ほとんどいないだろう。
466億円もの国家予算をドブに捨てる。それだけのお金があれば、
サージカルマスクをはじめ、防護服や人工呼吸器など、
必要な医療物資を必要な数量、医療機関に安定供給できるはずだ。
安倍総理のようなバカが、総理大臣でいいのか。