思わず、笑ってしまいました。
町の通りのコンクリート塀に貼ってあった、山本太郎のポスターです。
そんなことして大丈夫か、国家の根本が揺らぐのではないか、
そうした危惧が、頭の隅を掠めないわけではないが。
「反緊縮」を掲げ、瞬く間に政権入りした、
スペインの人民左翼「ポデモス」に倣った、
勝つための、安倍政権を打ち倒すための鬼手であろう。
その勝負度胸を買おうじゃないか。
山本太郎の隣に貼ってあった、
共産党のファンシーなイラスト化された、
「消費税10%をやめさせよう」より、何万倍もの強さがある。
見逃してならないのは、総ルビ。
本気を感じる、日本語の読み書きもままならない、
最下層階級へコミットメントしようとしている、その顕われであろう。
共産党のポスターからは、
格差社会のどん底で喘ぐ貧しい人々を、
どんなことをしたって救うんだという、
煮えたぎるような熱情は、伝わってはこない。
総ルビの「金を刷れ、皆に配れ」には、それが、感じられる。
貧乏人にジャストフォーカスした山本太郎の熱情は、
その物言いは、ひとり孤塁を守る山宣を彷彿とさせる。
好漢自重すべきでない、とことん突っ走れ。
棒ほど望んで針ほど叶うのが、浮世だろう。
山本太郎総理で、ええじゃないか。
共産党には、この狂気と紙一重の熱情が決定的に足らない。
それでは、安倍政権は倒せねえ。天下は取れねえぜ。