音楽動画の宝庫YouTubeで、
またしてもお宝を発掘してしまった。
吉岡治作詞、市川昭介作曲、都はるみ歌唱「惚れちゃったんだョ」、
1990年ライブヴァージョンである。

信じられない。間奏で、もろブラックファンクになるのである。
誰なんだろう。このアレンジャーは、凄い。
キメのフレーズでカーンと響く、生ピのコード一発も素晴らしい。
とにかく、途轍もない熱量であり、圧倒的なグルーヴ感である。
大舞台を所狭しと駆けまわり唸りまくる都はるみの精神の躍動が、
PC画面からさえビンビンに伝わってくる。エラン・ヴィタール!
キング・オブ・ソウル、ジェームス・ブラウンとタメである。
フリージャズの熱烈なファンとしても知られた、
戦後日本文学の怪童、故中上健次が最も愛した歌謡曲歌手、
それが、都はるみだ。
「聴かせる」という物差しならば、ポストひばりレースで、
ちあきなおみや藤圭子の後塵を拝するであろう。
しかし、聴衆を「乗せる」の一点に於いてなら、女王をも凌駕する。
熱狂するファンからの「みぃ・やっ・こっぉ」の掛け声は、
まるでゴスペルの叫喚そのものである。