今時の、左派・市民派というのは、
実存主義を知らないのではないか。
ウーマンラッシュアワーの衝撃的パフォーマンス、
「THE MANZAI 2017」の高騰から、一転、
本人のツィートの言葉尻を捉えての急降下、である。
マーチン・スコセッシ監督による、
ボブ・ディランへの音楽インタビュー映画、
「ノー・ディレクション・ホーム」を観てくれよ。
ったく、もう。
「風に吹かれて」「時代は変わる」「激しい雨が降る」で、
ディランは、公民権運動の旗手に奉り上げられ、
運動団体から、表彰を受けた。が、ディランは、
気に入らねえよと、毒舌を吐いたのである。
なぜか。飼い犬に、なりたくなかったからだ。
♪~なんとでも 言うがいいさ
よい子でいたい お利口さん
あんたにゃわかるまい 今日を乗り越え
明日に 生きることなんか
対象が、体制であろうと、反体制であろうと、
体制が、嫌いなの。肌が、合わないの。
だからこそ、ディランは、僕らのカリスマに、なった。
ジョーン・バエズは、僕らのカリスマには、ならなかった。
よい子でいたい、お利口さんのように、見えたから。
僕らは当時、実存主義、主義っていうよりも心性ですが、
かぶれていたんだ。カミュが、神、だったのよ。ママン。
今の日本が、めっちゃ生きづらいのは、
修正資本主義の政治体制から、修正の二文字を外した、
ゴリゴリの資本主義の政治体制へと、
イデオロギーが変換したのが、第一。
言わずもがなですが、政治っていうのは、
イコール、イデオロギー、ですからね。
イデオロギーを忌避してたら、とんでもねえ目にあうぜ。
第二は、僕らの青春時代、文化的に猛威を振るった、
実存主義が、消えてなくなったからである。
実存主義は、ほんとに、カッコいいよ。
ヌーベルヴァーグも、ニューシネマも、
みんな実存主義の産物だからね。
僕は、村本大輔、すっごく、いいと思う。
彼は、中卒である。学力はない、多分、
実存主義って言葉も、知らないだろう。
でも、文句なしの、実存主義者である。
んなことも解らんから、左派・市民派は、
安倍総理の後ろ盾となっている日本会議、
就中、その中核組織のカルト右翼である、
日本青年協議会の後塵を拝しているのである。
個人がさあ、個人で、動くんだよ。
敢えて言うが、村本大輔って、たかが漫才師だよ、
彼に仮託するって、どんだけ自分の思想が軽いんだよ。
村本大輔さん、よくやってくれました。
あなたに、負けずに、自分も頑張らなきゃな。だろ。