たった今、鳥越候補の個人演説会に行った帰りだ。
熱気が迸っていた。日本社会にうずまいている、
憎悪をもたらしているものは、なにか。
威丈高な言説が、大手をふって罷り通る世情である。
優勝劣敗を当然とする、弱者斬り捨ての論理である。
東京においてそれは、石原三選以来、つづくものだ。
今ここで、それを、断ち切ろうじゃないか。
東京から、日本を、変えてゆこうじゃないか。
熱気の正体は、そんな真っ当な感性の集合だ。
予定会場の収容人数1,500名の大ホールは超満員、
収容しきれない300名のために、中ホールまで急遽開放。
鳥越候補の応援に壇上に立つ弁士は、順に、
共産党田村智子、民進党山尾志桜里、菅直人、
社民党福島瑞穂、生活の党山本太郎、さらに、
生活者ネットの都議、緑の党の市議と、つづいた。
まさに、野党共闘。この果てにあるものは、なにか?
ヨーロッパでは当たり前の保守リベラルと左派による、
連立政権である。生まれつつあるんだよ、そんな芽が。
念ずれば、きっと、花開く。
大歓声で迎えられた、鳥越俊太郎候補本人の演説があり、
立候補を断念した宇都宮健児から受け継いだスローガン、
「“困った”を希望に変える」の実践として、
障碍者の子どもを持つ母親が、介護施設で働く青年が、
鳥越候補に当選して、実現してほしい訴えを述べる。
熱く、清々しい個人演説会だった。あらためて、
痛烈に、鳥越候補に勝ってほしい。そう願った。
残るは土日の2日間、
すべての反自民の念いを、鳥越候補に結集しよう。
ひとつにならなきゃ勝てない。負けたくないなら、
ひとつにならなきゃいけない。
もしここで、
小池候補や増田候補が勝つようなら、
威丈高な言説は、ますます大手をふるうだろう。
弱者斬り捨ての論理は、さらに横行するだろう。
今秋の国会で予定されている、
日本国憲法に緊急事態条項を書き入れる、
明文改憲発議は、すんなり、いくだろう。
週刊文春に続いて、週刊新潮も、
鳥越候補の「淫行疑惑」報道である。
従来の報道基準では、あり得ない。
名誉毀損を前提にした報道である。
どれほど汚い手を使おうが、現体制にとって、
鳥越候補の当選だけは、阻止したいのだろう。
その執念には恐れ入る。相手も必死、相手も苦しいんだ。
僕らも、必死になろう。自分が苦しい時は、相手も苦しい。
ギブアップしたほうが、負けなんだ。最後の週末。
頑張り抜くほか、途は、ない。