ま、いろいろなエントリがUPされることだろう。僕のは、外伝ってことで。
花金、仕事帰り、サービス残業を返上し、おっとり刀で
地下鉄丸ノ内線に乗って「国会議事堂前」駅まで。
合点承知の3番出口を出て、前回は「最後尾についてください」のアナウンスのままに
右へ向かったが、それでは本丸の官邸前から遠ざかる。今回は、左へずんずん。
もとより、参加人数など数えられるわけもないが、
4万5千と発表された前回の2倍から3倍くらいの人波を感じた。
でも、殺気立った雰囲気はナッシング。悪く言えば、烏合の衆だ。
「再稼働反対」のシュプレヒコールも不揃いだ。
だが、烏合の衆に見えても、群れちゃいない。自発の意思がある。
その正体は、真っ当な怒りだ。こんなにバカにされて、黙っちゃいられないわよ。
僕は、エッヘン、若造の頃から実存主義かぶれだから、なんだか、とても嬉しい。
心底から願う。これまで頑張ってこられた左翼党派のみなさん、
あなた方がどんなに努力しても動かなかった「人民」が、ほら、動いているじゃないか。
あなた方に徹底的に欠けていたものが、ここにはある。あるいは、
あなた方に徹底的に過剰だったものが、ここにはない。
それが何なのか、胸に手を当てて、よくよく考えてほしい。
僕はもう、全然解放された気分で。
シュプレヒコールの波に乗ったり、それに飽いたら、イレギュラーに
「野田ァ!やめろォ~」「NHKぇ!報道しろォ~」と叫んでいた。
うわははははは。ストレス発散ですな。
そんな高揚した気分でいると、水を掛けるように、
「本日の抗議行動は終了しました。これ以上つづけて、もし事故でも起きると、
次回は開催できなくなると言われました。事故の起きないうちに今日はもう帰りましょう」
とのアナウンス。あわてて時刻を確かめると、19時45分。おいおい、20時までの予定だろ。
そんなに素直におまわりの言うこときいて、ったく。一瞬、ムッとしたが、すぐに抱腹絶倒だ。
この素直さは、案外、手強いんじゃないのか。このへっぴり腰は、存外、しぶといんじゃないのか。
主催者の「首都圏反原発連合有志」は、20代の若者が中心だという。
いいぞォ、若いの。ついて行きますよ、次回の花金も。