以前紹介した「東電に入ろう」を皮切りに、
平成の抵抗詩人「ヒポポフォークゲリラ」の
音楽を武器とした、爆笑かつ戦慄のゲリラ戦は止まない。
まるでファイティング原田のようなつるべ打ち、替え歌の猛ラッシュだ。
どうも三人組のようである。
首領が高田渡のような、なぎらけんいちのような持ち味の唄い手で、
さらに、カマトトぶりっ子ボーカルのおばさんがいて、
男性の美声シンガーを擁する、おちょくりのトライアングル。
そのラインナップは、ざっと次のようなものだ。
「東電に入ろう」の第2弾ともいうべき
高田渡の「値上げ」を元にした「メルトダウン」、
加川良の「教訓1」をもじった「教訓3」、
そして、チェリッシュの「てんとう虫のサンバ」ならぬ「原子炉のサンバ」、
新谷のり子の「フランシーヌの場合」をパロった「プルトニウムの場合」、
極め付けは、小林旭の「自動車ショー歌」の替え歌「原発ショー歌」であろうか。
では、爆笑とともに戦慄すべき
その傑作を紹介しよう。 ♪~ヨウ素にセシウムばらまいて 爆発したのに知らん顔
骨のずいまで腐ってる あとで病人出ようとも
因果関係わからぬよう 薄めて広める放射能
びっくりするほど悪どくて おまけに儲けにゃ目がなくて
役人なんぞは手なづけて 村人だますにゃわけはない
心配するなよ安全だ 御用学者の猿芝居
新聞テレビは今日もまた 都合わるいこたぁ言わないで
それもそのはず連中は 電力会社がスポンサー
原発マネーに毒されて ニュースも信用できゃしねえ
ヤラセに改ざんあたりまえ 知事も町長もまるがかえ
なにがなんでも原発を 動かすためならだまし討ち
バカで無能な政治家を 使ってまさかの再稼働~
糾弾すべきは東電であり、役人政治家であり、御用学者やマスコミである。
福島から逃げ出す人も、留まらざるを得ない人も、等しく被害者である。
「システム」は恐ろしいほどにクレーバーで、
馬耳東風を続けていれば、次第に世間の関心は薄れ、被害者の孤立感は募り、
ハケ口を求めて内部対立へ向かうだろうと計算済みなのである。
なんという狡猾で破廉恥な存在なのか。
負けてはならない。アイリーン・美緒子・スミス氏の
「水俣と福島に共通する10の手口」を、肝に銘じよう。