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毎日新聞の書評欄で見て、食指が動いた。
しかしワーキングプアの身の上である、新刊本購入はままならぬ。 図書館で借りるより他ないと思ったのだが、ぶらり入った本屋で 見つけてしまった。本好きならわかるでしょ、そう、本が呼ぶんです。 ええいと、大枚はたいた。「パンとペン」である。 ![]() 堺利彦の名は、中学の社会科で習い知っている。そのレベルだ。 多くの国民が、僕同様だろう。冷戦大勝利、社会主義を完膚なきまでに 叩きのめした資本主義が、勝利のために採った修正資本主義をかなぐり捨てて、 弱肉強食の本性を露わにしつつある、今この時代。 社会主義の本邦パイオニア、堺利彦の不屈かつ飄逸、熱涙と爆笑に彩られた 闘いの全貌を、古書の土中より、墓掘り人夫のごとく掘り起こし著した本書は、 資本主義全盛の世に一矢報いるものであり、社会主義逆襲の嚆矢である。 日露戦争非戦論の立場から、萬朝報に依り、それが叶わぬとなれば 平民社を興し、幸か不幸か、獄中に在ったがため大逆事件を生き延びし後、 同志の生計を図り社会主義の命脈を保つ、奇想天外の砦、売文社を構える。 付けも付けたり「売文社」たあ、恐れ入谷の鬼子母神。 この破れかぶれの開き直りが、か、かっけー!で、その売文の技が 神に入るのだから、まいってしまう。堺利彦の人品骨柄に惚れ込み、 思想信条を越え、応援しようという奇篤な人々も現われる。 砦の砦たる所以である。その人間群像の面白さと言ったりゃない。 幸徳秋水の旧友でもあった石川半山は、寄稿文に斯く書いた。枯川は堺利彦の号。 「之れほどの俗才を持ちながら好んで牢獄に入り又好んで世間を狭くし、 やゝもすれば首と胴との連続を失はんとするに至る、コウ云う所を見ると 枯川なる者表面は一寸才子の様にも見えるけれ共実は余程の馬鹿かも知れない」 まるで川島映画だ。首が飛んでも動いてみせまさァ!居残り佐平次だ。 これはもう、どうしても川島雄三で映画化してもらわねば。 主演は、フランキー堺を措いて他にない。然れども、両人とも鬼籍の人だ。 戦後左翼にまったく感じることのできなかった土性骨と知性、包容力とユーモア、 そこに惚れて惚れて惚れ抜いたのであろう。著者黒岩比佐子は、癌に冒されながらも 本書を世に送り出し、上梓と同時に他界した。天晴れ女子の本懐。合掌。
by blog-blues
| 2010-12-17 00:40
| 文学の風
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Trackback(23)
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Comments(10)
おひさしぶりです …その節は、大変失礼なことを申し上げました…sv400s_dracinです
黒岩比佐子さん、亡くなられたんですね…知りませんでした…ショックです…何冊か読んだことがありますし、一昨年には、むのたけじさんへのインタビューをまとめた岩波新書「戦争絶滅へ、人間復活へ」を読み、大変感動したことを覚えています…命は、はかないものですが、本は記憶として残ります…記憶に残り続けることが著者に対して、追悼になりますように…まだ、未読ですが、この本も是非手にとって読みたい本として、リストに載せることにします…では…また…
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川島映画じゃなくて自分たちで撮りましょう。死んだ監督も役者も生き返らないから、主演豊川悦史でいきましょう。きっとおもしろくなるとおもいますよ。本をホンにするのがむずかしそうですけど、、、。
歴史教科書レベルですが、今年一番のお勧め本と聞いちゃ食指が動かないワケがない。僅かなボーナスでも、幾分か懐が暖かいであろう?奥さんに「自分で買え!」っと、言われるのを承知で、おねだりしてしてみよう。
「デラシネ」へ。やあ、お久しぶり。コメント、ありがとう。ぐわっ、貴兄は以前からの黒岩比佐子ファンだったんですか。まいった、僕は本書が初めて。めっちゃ気に入ったんで、もう片っ端から読んでみようと思ってる。
しっかし、なんですなあ、敢えて言いますが。もう正義感とか義侠心なんてものは、女性の専売特許やね。堺利彦を墓場の下から掘り起こした黒岩氏はその代表だが、直江兼続や真田幸村のような叛骨の武将に声援贈るのも女たち。男はもう、揃いも揃って、権力の前ではペコペコヘナヘナの腑抜けばかり。本書は、僕もその一人だが、腑甲斐ないニッポン男児に、喝を入れるものでもあるね。
「岩下俊三のブログ」へ。どうも、いらっしゃいませ。もう、ものすごーっく面白くなると思いますね。もし大兄が撮られるなら、端役でいいです。使ってください!
「散歩道」へ。これはまた、よくおいでくださいました。づえったいのおすすめです。売文社に集う男たちの闊達さといったら、男惚れしちゃいます。志の尊さ、美しさ。
今の御用ジャーナリズムに横ビンタ喰らわせるようなもんだね。痛快!こうした男たちに目をつけた、黒岩比佐子、すこぶるつきのいい女!
「呉民商の改革ブログ」へ。コメント、そして貴ブログでのご紹介、ありがとうございます。
出版社もまさかまさかと思っているのでしょう、本書は発刊以来、短時日に、重版を繰り返している。ジャーナリズムに携わる人々や左翼陣営の人々が、本書を読んで刺激され、褌締め直して反撃に出ることを、僕も含め多くの読者が期待している表われだと思います。おそらく著者も、それを期待したはず。
Blogbluseさんはこんなに早く読んでおられたんですね。
仰るように売文社という社名は素晴らしい、確かに川島雄三ですね。 堺のような、本当の意味で賢い人がいたこそが、日本のよき伝統なんだと思います。著者の絶筆となってしまったこともあわせて感動的な本でした。
「特別な1日」へ。やあ、こりゃどうも。駆けつけ3杯、ぐびぐびぐびっと、やってくだされ。
う、うれしいな。川島雄三、知ってるんだ。もう、僕は、死ぬほど、川島雄三が好きなんよ。 これは、やっぱ、リアルで逢うしかないなあ。近々、お誘いします。僕、音楽やってるから。ライブにね。その折は、よろしく。
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