昨日の毎日新聞夕刊「特集ワイド」です。
清志郎とほぼ同世代であり、彼と同じように、
ディラン・チルドレン、レノン・チルドレンの僕は、
ちょいとばかし、フクザツな心境ですが。
ま、良記事ではありましょう。
反安倍の政治集会で、大規模な場合、文化人によるスピーチのほかに、
プロミュージシャンによるプロテストソングが披露されるが、
これが、てんでアップデートではない。
本当に左翼の人たちって、センスがないんだなあと、がつくり。
プロテストソングは、別名、トピカルソングなのであり、
今日只今の情況が歌われなきゃならんのよ。ああそれなのに、それなのに。
米国の公民権運動のテーマソングであった、ディランの「時代は変わる」が、
70年安保闘争の頃の高石友也の訳詞のまま歌われたり、
ベトナム反戦運動時代に生まれた、バリー・マクガイアの「明日なき世界」が、
これまた、高石友也の訳詞のままに歌われたり、
さらには、フォークルの「悲しくてやりきれない」や「戦争を知らない子供たち」が、
歌われる。響きますか?この時代に。撃てますか?この情況を。
記事のなかで、文芸評論家の加藤典洋は、
『アメリカではボブ・ディランがノーベル文学賞をもらい、
ほどなくしてトランプ政権が誕生した。片やトランプ、こなたディランだから、
均衡が取れてまだ安心なんです。でも、日本には安倍首相の対極に、
もう清志郎にあたる存在がいないんですよ』と述べているが、
知らないだけのことである。しらざあいってきかせやせう。
TAKU IKEDOWが、いるじゃないか。
彼の、って、えっへん実は、僕のことですが。
安倍の失政悪政を衝いて歌詞が更新されつづける、
フィンガーポインティッドソング「アベっち“愛国”ロック」が、
かつてのフォークルの「帰って来たヨッパライ」のように、
アングラ大ヒットしてごらなさいな。
安倍政権は、周章狼狽しますね。
ちなみに「明日なき世界」を改題した、
TAKU IKEDOWの「憲法なき世界」の歌詞は、こうである。
♪~日本国憲法が 塗りつぶされるぜ
集団的自衛権が 行使されるぜ
国民のいのちを守るためだと 世襲政治家はいう
でもやつが血まみれの 戦場に立つことはねえ
鉄砲かついで 殺し合いに行くのは
そうさ若く貧しい 自衛隊員さ
でもよー なんどでも なんどでも おいらにいってくれよ
戦争放棄を 放棄するなんて うそだろう
♪~感じねえかよ このいやな感じを
集団的自衛権が 行使されるその朝
軍需工場の サイレンが鳴る
売国奴どもがうごめき “愛国”をさけぶ
進軍ラッパが 積極的平和主義を奏で
日の丸が君が代が 血に染まってゆく
でもよー なんどでも なんどでも おいらにいってくれよ
戦争放棄を 放棄するなんて うそだろう
問題意識の深さが、歌詞の鋭さに顕われている。
表現に対する審美眼を持つ者なら、解るはずである。
自分で言うのも、切ないが。なんで左翼は、僕に声をかけないの。
この政治情況を撃ち破りたいと願う、あなた、
あなたのオファー、待ってまーす!