森友問題こそ、安倍政権のアキレス腱であり、
民主国家日本の鼎の軽重が問われる、最重要問題である。
辞任に追い込まれた今村復興相のトンデモ発言は、
根底には地方蔑視、東北差別の実相がよこたわるが、
一義的には、ま、個人の資質に帰する問題であろう。
だがしかし、森友問題は、国家体制そのもの、
議会制民主主義、法治主義の瓦解に通じる大問題である。
森友学園の籠池理事長の国会証人喚問において、
決定的物証ともいえる、FAX文書が提出された。
それに対して、安倍総理も菅官房長官も、
「ゼロ回答であり、なんら問題はない」と強弁した。
あのFAX文書が、果たして「ゼロ回答」であろうか。
あのFAX文書の文面、そして、内閣総理大臣夫人付の経産省職員から、
あのFAX文書が森友学園に届いた経由。さらに、その後の進展。
あのFAX文書が届いた直後より、理事長曰く「神風」が吹き、
森友学園側の要望が次々と実現していった現象。
これらの事実を突き合わせて考えれば、結論は、ひとつだろう。
名探偵コナンくんの推理力を借りるまでもない、
相棒の杉下右京の分析力を借りるまでもない、
誰だって、解ることだ。
森友学園への国有地払い下げ、安倍晋三記念小学校あらため、
瑞穂の國記念小學院の新設には、内閣総理大臣夫人の関与があった。
然るに、テレビ新聞マスコミは「ゼロ回答」を黙認した。
勢い、森友問題は下火となり、世間の関心は薄れた。
こんな事態が罷り通ってしまえば、どうなる。
たとえ黒いものでも、安倍総理が白と言えば、白になる。
空恐ろしい国になる。国会などあってなきが同然、
議会制民主主義、法治主義の瓦解である。
それで、いいのか。いいわきゃ、ねえだろ。
現われ出でたのが、菅野完である。正義の味方である。
本人は執拗にジャーナリストではないと言い張っているが、
マスゴミと蔑称されても奮起できないマスコミに代わって、
これぞジャーナリストと賞賛したい獅子奮迅の働きをみせる。
森友学園の籠池理事長の国会証人喚問を実現させたのも彼なればこそ、
理事長と財務省審議官との録音テープを流出させたのも彼なればこそ、
その菅野完が、共産党とタッグを組んだようだ。
録音テープ流出に先立つ、共産党宮本岳志議員の
財政金融委員会における、佐川理財局長への質疑は圧巻だ。
録音テープの存在・内容を掴んだ上で、言質を取りにいっている。
いくら共産党に驚異的な調査力があろうが、
独自にあの録音テープを入手するは無理だ。
籠池→菅野→共産党と渡ったのであろう。
菅野完&共産党の最強タッグ結成である。
これはもう、プロ野球ならON砲、プロレスならBI砲だ。
安倍総理は「私や私の妻が、国有地の払下げや学校認可に
関わっていたなら、総理大臣を辞める、国会議員も辞める」と、
国会で答弁した。吐いた唾を飲み込ませてはならない。
きっちりオトシマエ、つけさせたろやないか。
がんばれ菅野完、がんばれ共産党、がんばれ僕ら国民。
民主国家日本の主権者の底力を発揮しようじゃないか。
今村に続いて、安倍の首も、取ってやろうじゃないか。