前々回、共産党は8議席だった。前回、自民批判票の受け皿となり、
17議席へ大躍進を遂げた。今回は、都民フの登場により、
受け皿とはなり得ず、下馬評では10議席前後と予想された。
それが、19議席である。これは、何を意味するのか?
共産党が、組織政党から、国民政党へと脱皮しつつあるのではないか。
都議選結果の追跡調査によれば、今回、無党派層の20%が、
共産党に投票しているのである。もう、わたしフツーの人だけど、
共産党に投票しちゃうもんねっていう、左ですがなにか、ってな、
プログレッシブな人々の登場ではないか、と。
世界的な潮流である、左翼の逆襲である。
今回の共産党19議席は、日本に於ける、その兆しである。
色メガネで見ずに、共産党の主張する政策に耳を傾ければ、
ちょいと政治意識の高い人なら、すぐに理解できる。
言ってることは、共産主義でもなんでもないじゃん。
社民主義ですらない、ルールある経済社会って、
つまりは、修正資本主義、田中角栄や大平正芳の時代の
自民党政治じゃん。一億総中流ね、ケッコーなことじゃん、と。
冷戦終了後のむき出しの資本主義の世の中で、
生活苦に喘いでいる貧乏人にとって、共産党の主張する政策こそが、
生活苦を緩和してくれる政策である。これはもう、投票すべきですよ。
自由党の山本太郎も、今回、渾身の応援演説を共産党に送った。
前回の国政選挙で「鼻をつまんで維新に投票」と呼びかけた、
あの彼が、である。よく勉強しているよ。立派なものである。
僕は、僕自身が貧乏人だし、貧乏人が虐げられてる社会って好きくないから、
今回も、共産党に投票した。僕みたいな人が、徐々に増えてきているのかな。
だとしたら、
きわめて逆説的であるが、アベ政治の功徳である。
そう、共産党の着実な進展は、アベ政治がその最大要因である。
保守陣営は、クレーバーだからね。これ以上、
アベ政治を続けさせるとヤバい。共産党が伸びるばかりだ、と。
保守陣営の側から、安倍降ろしの動きが、始まるだろう。
♪~総理殺すにゃ刃物は要らぬ 共産党が勝てばよい~
共産党にはガンガンいってほしい。いっそ、政権を取ってほしい。
僕ら緑の市民派が、全力で、赤の共産党を応援する、
緑と赤のクリスマスカラー作戦の決行である。
これはもう、華やかで楽しい。
共産党政権で、修正資本主義の日本が、甦るのである。
うまくいくと、米国からの支配も弱まるかもしれない。