なぜ「自由」を至上とする僕が、
左派・市民派ブログシーンへ向けて、
共産党を応援せよ、共産党をネグレクトして、
安倍政権打倒運動などあり得ないと主張し続けるのか。共産党が、筋金入りだからである。
僕も含め、ほとんどすべての左派・市民派ブロガーは、
政府批判が非合法となれば、一斉に、鳴き止むだろう。
しかし、共産党だけは、そうなってもなお、否、なおさら、
反政府運動を止めることはあるまい。
僕は、そういう人たちに対し、畏敬の念を抱かずにいられない。
自分は、到底、できないからね。
共産党は、非合法時代、仲間を殺したと思う。
逮捕されれば、ただの死ではない、拷問が待っているのである。
当然、政府側からのスパイも送り込まれたはずだ。
そういう土壇場に身を投じ、闘い続ける人間が、いる。
人間とは、闘うとは、どういうことなのだろうか。
ジャン・ピエール・メルヴィル監督作品「影の軍隊」である。(劇作家・山崎哲氏の映画評がすばらしいので、直リンつけました)
ナチスドイツに支配された、フランス・ヴィシー政権下での
レジスタンス運動を描いた、凍りつくような映画である。
正真正銘の、逮捕されれば、拷問が待っている、
レジスタンスなんて、全然、カッコいいもんじゃない。
鉄の規律を持つ軍隊組織でなければ、存在し得ない存在。
陽の軍隊だろうが、影の軍隊だろうが、軍隊というものは、
徹底的に、非人間的なもの。それでも、なおかつ、
闘い続け、死んでいった、人間が、いた。なぜだ。メルヴィルは、問う。
メルヴィル自身、反ナチのレジスタンスだったという。