「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の
名称、人選は、だれが決めたのか。デタラメ極まる。
純粋な尊皇思想の持ち主であれば、
大御心に叛く奸賊と、憤死するであろう。
天皇の公務の負担軽減など、当の眼目ではない。
当の眼目は「生前退位」のはず。ねじ曲げるな。
今上天皇が声明したのは、天皇が果たすべき公務が老齢により、
十分果たし得なくなったので、生前退位を望むという旨だ。
そして、日本会議ってゆうか、ワック出版執筆陣を除く、
大多数の日本国民が、それを諒としたのだ。
しかるに「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」には、
日本会議ってゆうか、ワック出版執筆陣が名を連ねているのだ。
桜井よしこ、百地章、八木秀次、渡部昇一…いうまでもなく、
かれらは、安倍総理の「お仲間」である。
かれらのどこが「有識者」なのか。
有識者とは、インテリジェンス、コモンセンスの塊、
人格高潔で学問的業績も高い大人(タイジンと読んでね)、賢人のことだ。
かれらに、インテリジェンスやコモンセンスを求めるなど、
木に登って魚を捕まえるようなもの。ありえねえ〜。
かれらは、生前退位すら認めたがらない。
天皇がそれはダメと念押しした、摂政による代行を主張している。
百歩譲って、特別立法による今上天皇一代限りの生前退位を
有識者会議の結論として、しぶしぶ答申するはずだ。
そんな筋の通らぬ答申があろうか。
真の有識者による、賢人会議の答申であれば、それは、ない。
生前退位は、皇室典範改正以外に求め得ない。
知性や良識や、尊皇とはいわぬまでも天皇へのシンパシーが
一寸でもあれば、それ以外の答申は導かれない。
なぜなら、皇室のことは皇室典範に依ると憲法に規定されており、
天皇は、それに則って、声明されたのであるから。
天皇のお気持ちなど、なんぼのもんじゃいというのなら、
それは、それで、ひとつの思想ではあろう。しかし、
日本会議ってゆうか、ワック出版執筆陣は、つね日頃、
「天皇陛下万歳」「日本は万世一系の天皇を戴く神の国」と、
吹聴しているのである。
日本会議ってゆうか、ワック出版執筆陣、安倍総理の「お仲間」とは、
一体いかなる日本人なのであろうか。かれらは、狂人か。
特別立法に依るなど、憲法をねじ曲げるものであり、
天皇の声明を虚仮にするものである。
純粋な尊皇思想の持ち主であれば、
大御心に叛く奸賊と、憤死するであろう。
♪〜青葉繁れる櫻井の 里の渡りの夕まぐれ
木の下陰に駒とめて 世の行く末をつくづくと
しのぶ鎧の袖の上に 散るは涙かはた露か〜
逝去された三笠宮は、日本国憲法制定時、
生前退位を認めるよう、明治憲法と同時に制定されたままの
皇室典範の改正を強く主張されたという。
「譲位という最後の道」は、天皇に残しておく必要があると述べ、
譲位が認められないならば、天皇は鉄鎖につながれた、
「内閣の奴隷と化す」と指摘したという。
天皇を安倍内閣の奴隷にさせてはならない。