外形から入る。このことの有効さを説いたのは、
たれあらん、かの「風姿花伝」の世阿弥である。
服装やヘアスタイル、外形を思い切ってイメチェンすると、
なんだか知らず知らずのうちに、内面まで変化する、
そんな体験は、誰しも持ったことが、あるはずだ。
逆に、内面ってえのは、どうしても外形に滲み出る、
そんなこともまた、誰もが知っている、真実である。
日本共産党の、今いっとうあたらしい、外形です。
僕、シビれてしまったよ。こんなカッケー政党、
僕の記憶する限り、知りません。
あの、共産党が、だぜ。
僕は、1954年生まれ。共産党など、
その下部組織の民青を「ミンコロ」呼ばわりして、
テッテ的に、さげすんできた世代である。当時は、まだ、
新左翼にあらずんば青年にあらず、ってな時代でしたから。
新左翼運動が頓挫して以降、市民運動をリードしてきた人々の多くは、
「新左翼くずれ」である。共産党を、不倶戴天の敵とし、
共産党に花を持たせるくらいなら、自民党が勝ったほうが、まだまし。
そんな怨讐を、どうしても、越えることができなかった。
左翼勢力の自壊である。
その間隙を衝いたのが、日本会議である。
彼らは、民青だろうが新左翼だろうが、関係ない。
「アンチ左翼」この一点で、大同団結してきた。
この間の事情は、菅野完氏の「日本会議の研究」に詳しい。
半世紀近い、歳月が流れて、今、この在り様である。
怨讐など、さらさらない「SEALDs」の若者たちは、
共産党ともごく自然に接し、彼らがいちばん骨を折ってくれるのを
実感し、当たり前の感情として、親しくなった。
つねに、敵意にさらされてきた共産党にとっても「SEALDs」の反応は、
うれしいものだったろう。好きになれば、近づくし、
近づけば、影響を受ける。恋や友情と、同じことだ。
もう一度、見てほしい。音楽も映像も、
そのセンスは、SEALDsまんまじゃん。
ロック・ガラパゴスの僕には、とても作れません。とほほ。
イカしたラップにからむ女性ボーカルは、
なんと共産党の名古屋市議であるという。
この女性の街頭演説のネット動画も見たのだが、
着ているTシャツっていうか、カットソーの着こなしの
決まりぐあい、マイっちゃったよ。ほんとに、共産党員なの。
時代感覚に敏感な人なら、きっと、わかってくれるだろう。
今、イチ押しは、日本共産党だよ。
赤の共産党を、僕ら緑の市民派が全力で応援する、
赤と緑のクリスマスカラー作戦こそが、
「ABE is OVER」を実現する。ね、そうでしょ。