いやー、愛と怒りのカウンターライブ、
「改憲勢力をぶっ飛ばせ!at お茶の水労音」は、
すこぶる面白かった。なんと申しましょうか、
「護憲派独立愚連隊」ってな内容のライブ。面白くないわけがない。
VOL.2を9月下旬に予定しているので、お楽しみに。
憲法学者・小林節、長谷川恭男両氏による、
外国特派員協会での記者会見は、視聴されましたでしょうか。
全編見逃せませんが、特に開始20分あたりから始まる、
英国の「The Economist」特派員の質問と、
それへの小林先生の答弁は、必見ですね。
Q:安全保障法制を「合憲」としている3人の学者は
皆、日本会議に属している。その意味や
日本会議の影響力をどう見ているか。
A:日本会議にたくさんの知り合いがいるので私が答えますが、
日本会議の人々に共通する思いは、第二次大戦で敗けたことを受け入れ難い、
だから、その前の日本に戻したいと。
かれらの憲法改正案も明治憲法と同じですし、今回もそうですが、
日本が明治憲法下で軍事五大国だったときのように、
アメリカとともに世界に進軍したいという、
そういう思いを共有する人々が集まっていて、かつそれは、
自民党の中に広く根を張っていて、かつよく見ると、
明治憲法下でエスタブリッシュメントだった人たちの子孫が多い。
そうすると、メイクセンスでしょ。
ちなみに、メイクセンスを訳すと「わかるっしょ」ですね。
このQ&Aに接するまで、僕の意識に「日本会議」という
団体名は上ってなかった。で、ネットで検索してみた。
菅野完という方がレポートを連載している。じっくりと読んだ。
日本会議という固有名詞は、意識の外であったが、
「新しい歴史教科書をつくる会」あたりから、右翼民族派の運動に対し、
おやっ、と思いはじめてはいた。2014年2月のエントリ、
「田母神60万票は右翼勢力の地道な民主主義的努力の賜物」で、
述べた通りである。
それまで、右翼民族派の運動といえば、街宣車で街中を走り回り、
大音量で軍歌を流し、ポツダム宣言を否定し、憲法改正を訴える。
ファナチックな人たちによる、ファナチックな運動で、ドン引き。
僕も含め、大概の日本国民は、ガン無視であったのだ。
そういえば、最近、街宣車に遭遇しない。
なぜ、走り回らないのだろう。もしかすっと、
訴える内容がアホのアベっちと同じで、
ぎょえっ、安倍さんて街宣右翼なのという理解が広がるのを、
警戒してるんじゃないだろうか。尻尾を見せない、日本会議。
遭遇する街宣車といえば、キンカン抗議行動で、経産省前に横づけされる、
兵庫県の製菓会社のデコトラである。これは、愛国の真情あふれるもので、
コンテナに大書されたメッセージがすばらしい。
「米軍基地を全て芋畑に~核の傘より食料安保が焦眉の急」とかね。
ここの社長こそ、誠の憂国の士である。
だれが、どんな思想を抱こうとも、まったくの自由である。
しかし、戦前の封建遺制の日本を「美しい国」と賛美し、
人類の歴史的成果である立憲主義と、それに基づく日本国憲法を、
「国柄」に合わないとして排斥する団体があり、その団体の
「国会議員懇談会」の会員によって、安倍内閣は組織されている。
その事実が、国民にアナウンスされないのは、まったくの不当だ。
マスコミ人よ、国民に事実を伝えろよ。伝える義務が、あるだろ。
ぎょえっ、そうだったのと国民が知った時は、後の祭りなんだぜ。
日本会議による国柄合致の日本がいいですか?それとも、
立憲主義による国民主権の日本がいいですか?これから、
そんな戦いの局面に入っていく。必勝法は、至極簡単だ。
自民党、ニアイコール日本会議という、事実のお披露目。
集団的自衛権の行使は合憲とする、官房長官推薦の憲法学者は、
日本会議の主要メンバーであり、徴兵令は違憲ではないと宣う。
「日本会議」を、じゃんじゃん露出させよう。