資本主義って、うざいんだよね。
社会主義のいいとこ取りをした、修正資本主義の頃はまだしも、
社会主義を完膚なきまでにぶちのめした後の、
本性むきだしの資本主義の世界ってのは、どもならん。
すべてのモノが、さらには人までもが、商品でさ。
「買って、買って」とわめき、ささやき、こびへつらい、
まとわりつく。身も心も、消費経済に、がんじがらめにされる。
そして、目隠しされちゃいるが。「豊かさ」を支える
大量採取、大量生産、大量消費、大量廃棄のシステムは、
容赦のない自然破壊と労働疎外から成り立っている。
人間性とか正義感とかさ、そんなもん欠片もねえ。
あるのは優劣とか損得とかさ、そんなもんばっか。やってられっかよ。
いま我々は宣言する。もう、たくさんだ!
こう考えるのは、メキシコ山中で、アンチグローバリズムの狼煙を上げた、
サパティスタ民族解放軍だけではないだろう。
3.11後の日本の首都で、鶴見済は呼応する。
それが「脱資本主義宣言」だ。
僕も宣言しちゃう。あなたも、されてはどうか。
ま、僕の場合は、宣言したところで、
金曜官邸前の抗議行動を讃えるバラードや
シンゾーくんの“愛国”を穿つロケンロールを
ブチかますくらいなもんですが。
革命は時期を待つのではない、つねにアクチュアルだという
レーニンのテーゼを実践しちゃう人もいる。世の中捨てたもんじゃない。
国立南口、大学通りのとば口、毎月第3日曜の昼下がり。
0円ショップが、路上オープンしている。
100円ショップじゃないよ、0円ショップ。
先月、初めて遭遇した。こりゃすげえと思ったね。
消費経済に反対なんてもんじゃない、モロ粉砕。
オープンした時点で、木っ端みじんに打ち砕いている。
訊けば、そもそもの発祥は、高円寺の素人の乱だという。
副将格の山下陽光という人が、始めたらしい。
全然もうからなくて営業中止に至ったそうであるが、
もうかるわけないじゃん。0円なんだもん。うわははははは。
このマヌケぶりは、誠にラディカルだ。人を突き動かす。
で、国立に飛び火した。国立には、駆け込み寺ならぬ
駆け込み酒場「かけこみ亭」ってのがあって、
0円ショップを営んでいるのも、この店の常連だ。
毎月第2&4水曜が「かけこみ亭」のオープンマイクデーで、
僕も半年ほど前から、主に第4水曜に顔を出している。
面白がり屋のヒマ人は、ぜひ足を運ばれたい。
で、先日は歌い下ろしで「0Yen Shop's Blues」を演った。
バカ受け。やっぱ、みんな、資本主義の世界にうんざりなんだね。
いま我々は宣言する。もう、たくさんだ!