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きっかけは、NHKの「未解決事件~オウム真理教地下鉄サリン事件」だ。
全然釈然としなくて、ネットで番組評を探した。で、森達也に辿りついた。 むろん名前は知っているし、オウム信者の日常を描いた「A」「A2」という ドキュメンタリー映画を監督していることも知っている。だが、それだけだ。 知っているうちに入りませんね。情報化社会って、んなもんです。 それで、角川文庫から出ている「A」の活字版から読んだ。一読、惹かれた。 さらにネットで調べたら「リアル共同幻想」というコラムがUPされており、 その中で、渾身の一冊である、どうしても読んでほしいと自薦している 「A3」を読んでみた。劇しく、惹かれた。六分の侠気、四分の熱。 友を選ぶのなら、僕もまた、こういう男を選びたい。 森達也の「A」シリーズに於ける、スタンスは、 悪人には人権はないのか、という訴えである。 そりゃあ、あるんじゃないのか。中世暗黒時代に生きてる訳じゃないんだから。 あなたも、僕も、森達也も、麻原彰晃も、近代法治国家に生きてるんだから。 法の下には平等に扱われるべきだと、僕は思うし、大方の人もそうだろう。 でも、実際は、そうなっていない。それでいいのか、それで平気なのか、 オウムは例外なのか、麻原は例外なのか、と。森達也は、訴える。 1956年生まれだという。思春期に全共闘運動やヒッピームーブメント、 アングラ文化の飛沫を浴びながら、進学上京してみれば、既にそれらは熄んでいた。 でも、飛沫を浴びちゃったからね。すんなり「システム」には溶け込めないわけさ。 同世代だからね、わかりますよ。で、役者になって、食うに困って、 コピーライターになって、それも飽き足らなくて、テレビ業界にもぐり込んだ。 オウムや教祖麻原に対する言及もさることながら、僕は、そんな森達也の 人となりに興味を持った。いい読者では、ないのかも知れない。 「A」はそもそも、フジテレビの仕事で、制作会社の契約ディレクターとして 請け負ったという。それが「親オウム的」という理由で、撮影中止を求められ、 応じなければ契約を解除すると通告された。マスコミってゆうか、日本国中挙げて 「オウム憎し」キャンペーンの真っ最中であり、我を通せば、非国民扱い、 明日から妻子を抱え食う米にも心配しなくちゃならない。 転びますよ、僕なら。でも、森達也は歯を食いしばった。 実存主義者、爆発する画家岡本太郎は、こう述べている。 『あれかこれかという場合に、なぜ迷うのか。こうやったら食えないかもしれない、 もう一方の道は誰もが選ぶ、ちゃんと食えることが保証された安全な道だ。 それなら迷うことはないはずだ。もし食うことだけを考えるなら。 そうじゃないから迷うんだ。危険だ、という道はかならず、自分の行きたい道なのだ。 ほんとはそっちに進みたいんだ。だから、そっちに進むべきだ。 ぼくはいつでも、あれかこれかという場合、これは自分にとってマイナスだな、 危険だなと思う方を選ぶことにしている。誰だって人間は弱いし、自分が大事だから、 逃げたがる。頭で考えて、いい方を選ぼうなんて思ったら、何とかかんとか 理屈を付けて、安全な方に行ってしまうものなのだ。だから、かまわないから、 こっちに行ったら駄目だ、と思う方に賭ける』。 森達也は、今や押しも押されぬ反権力の闘士である。 実存主義に於いては、社会的成功などなんぼのもんじゃい、ではあるが。 客観的にみれば、社会的成功者であり、オウムでめしを食ってやがるとの 妬み嫉みもあろう。だが、現在の地位は、絶体絶命の土壇場で 歯を食いしばった、その土性骨があったなればこそ。 やっぱ、実存主義だよな。面白きこともなき世をおもしろく、するのはね。
by blog-blues
| 2012-06-15 22:23
| 文学の風
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Trackback(2)
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Comments(0)
Tracked
from うさちゃん騎士団SC雑記帳
at 2012-06-15 23:46
Tracked
from 酔生夢死浪人日記
at 2014-03-08 10:44
タイトル : 「クラウド 増殖する悪意」〜森達也の十進法的発想
TBやコメントを頻繁に寄せて下さるBLOG BLUESさんは自身のブログで、辛淑玉さんの宇都宮候補応援演説を紹介していた。Youtubeの映像に触れて感銘を受けたが、コメントの数々に愕然とする。のりこえねっと(ヘイトスピーチとレイシズムを乗り越える国際ネッ...... more
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